今朝行われた親善試合、ドイツ対日本は1−4でアウエーで勝利を収めた。
得点者 ドイツ:サネ19分/日本:伊東純11分、上田22分、浅野90分、田中92分
森保監督の手腕というか試したいことができたいいテストマッチとなったのではないか?
3年後のW杯を見据えた人選、戦術、選手交代、試合内容そのものがこれほど上手く行った試合は過去を振り返ってみても多くはない。
おそらくここまでの成果はないと思う。
両国スタメンとスタッツをみて思うこと
ドイツ | 日本 | |
ボールポゼッション | 67% | 32% |
シュート数 | 11 | 14 |
枠内シュート | 3 | 11 |
枠外シュート | 4 | 3 |
コーナーキック | 5 | 3 |
ファウル | 8 | 11 |
オフサイド | 1 | 4 |
イエローカード | 2 | 1 |
両国スタメン選手は以下の通り
・ドイツ
GK:テア・シュテーゲン
DF:キミッヒ、ジューレ、リュディガー、ショルターベック
MF:ジャン、ギュンドアン、サネ、ウイルツ、ニャブリ
FW:ハヴェルツ
交代:64分INゴセンス、グロース OUTショルターベック、ジャン/73分INブラント、ミュラー OUTウイルツ、ハヴェルツ/81分INシャディ OUTニャブリ
・日本
GK:大迫
DF:菅原、板倉、冨安、伊藤洋輝
MF:遠藤、守田、伊藤純也、鎌田、三笘
FW:上田
交代:59分IN浅野、谷口 OUT鎌田、上田/75分IN久保、田中 OUT守田、伊藤純/84分IN堂安、橋岡 OUT三笘、菅原
ボールは保持しているけどチャンスが少ないドイツだったというのが正直な感想である。
点差通り決定的チャンスの数は日本が圧倒していたと思われる。
ボールは保持しているけど負けることはよくあることでサッカーの典型的な試合ではないか。
ざっくり言うと効率よく攻めて得点し、しっかり守って勝ったのかなというところだが改善点も浮き彫りなった試合だった。
左サイドの強化
全4得点はすべて日本の右サイドからの得点だったが左サイドからの決定機はいくつか三笘の個人技で演出できたものの少し寂しい気がした。
理由は三笘とコンビを組む伊藤洋とのコンビネーション、崩しが皆無だったことによる。
前半一度だけオーバーラップし三笘を追い越すシーンがあっただけ。
ドイツの右サイド、サネの対応に苦戦し(事実、得点されている)三笘を援護できなかった。
それでも三笘個人は最後までドイツDFに脅威を与えていた印象だ。
本人は意識しているかどうかわからないが不気味さを漂わせドイツDFが完全に恐れている印象だった。
一方の右サイドの伊東純と菅原のコンビネーションは文句なくどこの国と戦っても脅威となるであろう。
今までは右SBは酒井宏樹と決まっていたがこの試合で今後は菅原がスタメンを張り続けることが確定したようなもの。
酒井宏樹の経験値も捨てがたいので浦和での活躍いかんで再招集し競わせることがベストである。
なので左SBの人選には早急の対応が求められる。
勝ちを意識した配置転換かテストしたのか?
後半開始早々から5バック気味の3バックで挑んでいる布陣を見て少々がっかりしたが、これは格上相手に前半リードして後半の入り方を試したのか残りの後半45分を虎の子の1点を守り抜く配置転換だったのか?
このような状況には慣れていないのでおそらくアウエーの地で格上相手にリードしてからの後半の入り方をテストしたと思う。
三笘を左ウイングバックに配置転換し続けたわけではなく一時的の策だった。
選手交代を機に三笘を元のポジションに戻すと水を得た魚のごとく再三チャンスメイクを演出していた。
それでもこの試合のMVPは誰かと問われれば私ピチーチは冨安を推したい。
得点の起点となるサイドチェンジパス、前半のサネのダイアゴナルラン&ドリブルからのシュートをスライディングで防ぐシーンはこの試合のハイライトと見て良いだろう。
自分のエリアでのミスはなくピッチにいる22人の中でもワンランク上の存在感を発揮した感はある。
この選手の一番の懸念材料は怪我による戦線離脱ではないか?
健康状態を維持できれば今日のようなパフォーマンスは常時出せる気がする。
まとめ:次戦のトルコ戦に期待値大
ドイツ戦快勝は世界中に発信されているので日本の見る目が変わっている。
昨年のW杯から約10ヶ月、今度は完全アウエーでの勝利をたまたまと思う人はいない。
「日本は強い」そう思うトルコ人は多いはず。
しかしあくまでもこれは親善試合なので勝てれば良いだろうが大事なのは3年後のW杯に向けた強化試合であって目先の勝ち負けに一喜一憂してはならない。
選手交代もばっちりハマり最高の結果を得たわけだが、トルコ戦ではフォーメーションの変更をトライしてほしい。
森保監督も試合後のインタビューで可変式のフォーメーションの手応えを口にしていたので、次戦はマイボール時のフォーメーション、相手ボール時のフォーメーション、リードしているときのフォーメーション、リードされているときのフォーメーションなど色々な角度から戦況を眺めてみるのもまたサッカー観戦の楽しみ方である。
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