A代表は強くなった。
巷でよく耳にするがそのとおりだと思う。
昨年のW杯から1年でここまでレベルアップした代表チームはないだろう。
勝った試合は結果だけではなく内容も充実しており来年のアジアカップで惨敗しない限り26年のW杯までは森保監督で続投が基本路線。
2023年の戦績
3月 対ウルグアイ 1−1/対コロンビア 1−2 (ホームゲーム)
6月 対エルサルバドル 6−0/対ペルー 4−1 (ホームゲーム)
9月 対ドイツ 4−1/対トルコ 4−2
10月 対カナダ 4−1/対チュニジア 2−0 (ホームゲーム)
11月 対ミャンマー 5−0/対シリア 5−0 (ミャンマー戦はホームゲーム)
*11月の2試合はいずれもW杯アジア予選
8勝1分1敗と好成績であるが中でもひときわ目を引くのが完全アウエーでの対ドイツ戦であろう。
こうして振り返ってみてもやっぱりアウエーでのフレンドリーマッチが少ない
結果もそうだが試合運び・内容が素晴らしく(後半スタート時に三笘薫を左ウイングバックに配置転換したのはいただけないが)完勝と言っても良いであろう。
ドイツが最悪の状態であったことを差し引いても(翌日フリック監督は解任)昨年のW杯と9月の対戦で連勝し強豪国相手に連勝はまぐれでは起きないこと。
昨年のW杯のドイツ戦とスペイン戦の勝利と9月のドイツ戦の結果で世界から弱者に見られなくなった。
A代表とJリーグの関係性
飛躍的にレベルアップしているのがA代表だとすると不思議なのがJリーグのクラブがアジアNO.1になかなかなれないこと。
今年は浦和が3度目のACL優勝を飾ったがJのクラブがアジアサッカーシーンを席巻しているイメージはない。
こう言っては失礼だが中国やベトナム、マレーシアのクラブに敗戦しているJクラブは全然めずらしくなくむしろ完敗している感すらある。
以前もこのブログでも記載しているがJリーグとA代表がリングしていない問題は何か?
最近ではJリーグで活躍する前にヨーロッパの中堅・小クラブに安く青田買いされその地での活躍が認められてA代表デビューがトレンドになりつつある。
いわゆる逆輸入選手で構成されている現状が今のA代表だ。
決して逆輸入選手が悪いと言っている訳では無い。
才能ある若手選手の流出がJリーグのレベルアップに歯止めをかけているのは事実
A代表だけ強くなってもJリーグ全体の底上げにはなってないというのが現状だ。
理想はJリーグの各クラブが育てた選手を海外のクラブに移籍させその資金でクラブ運営を継続できればいいが選手が育つ前に根こそぎタダ同然で持っていかれている。
A代表が強くなれば強くなるほど皮肉にもJリーグ各クラブの弱体化は加速する。
この状況はいつまで続くのか?
協会は本腰を入れて取り組まなければいけない緊急の課題である。
私ピチーチが以前から推奨するアジアカップ、W杯アジア予選を国内の選手のみで戦う理由である。
2024元日国立競技場で行われる対タイ戦について
先頃2024年の元日に行われる対タイ戦のメンバー発表があった。
GK | 前川黛也 | ヴィッセル神戸 |
鈴木彩艶 | シント・トロイデン/ベルギー | |
*野澤大志ブランドン | FC東京 | |
DF | 谷口彰悟 | アルラヤンSC/カタール |
板倉滉 | ボルシアMG/ドイツ | |
森下龍矢 | 名古屋グランパス | |
町田浩樹 | ユニオン・サンジロワーズ/ベルギー | |
毎熊晟矢 | セレッソ大阪 | |
伊藤洋輝 | VfBシュツットガルト/ドイツ | |
菅原由勢 | AZアルクマール/オランダ | |
藤井陽也 | 名古屋グランパス | |
MF・FW | 伊東純也 | スタッド・ランス/フランス |
浅野拓磨 | VfLボーフム/ドイツ | |
南野拓実 | ASモナコ/フランス | |
*伊藤涼太郎 | シント・トロイデン/ベルギー | |
堂安律 | SCフライブルク/ドイツ | |
上田綺世 | フェイエノールト/オランダ | |
田中碧 | フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ | |
奥抜侃志 | 1FCニュルンベルク/ドイツ | |
川村拓夢 | サンフレッチェ広島 | |
中村敬斗 | スタッド・ランス/フランス | |
佐野海舟 | 鹿島アントラーズ | |
細谷真大 | 柏レイソル |
注目はやはり伊藤涼太郎であろう。
私ピチーチはこの福岡戦までこの選手の存在を知らなかった。
この試合のハットトリックで一躍有名となりベルギーのシント・トロイデンへの移籍を実現させたと言っても過言ではない。
A代表で最も見たかった選手なのでこの元日の試合には是が非でもスタメンを飾って欲しい選手である。
その他、気になった点といえば森保監督は若干選手選考を見直している感がある。
レギュラー格である三笘薫、久保建英、遠藤航、守田英正、冨安健洋、前田大然、古橋亨梧といったおなじみの選手たちは選外である。
今回のメンバーが中心となって来年1月のアジアカップを挑む可能性が高い。
このメンバーに数名の入れ替えの可能性があるが大幅な入れ替えはないと見る。
ヨーロッパはシーズン真っ盛りの時期なので(ヨーロッパのカップ戦も同時に行われている)もう少しヨーロッパ組の疲労を考慮する意味でも減らしても良いのではないか。
アジアカップ優勝はもちろんだが真の目的は本番のW杯で戦力になる選手を増やすことである。
まとめ:森保監督にはJリーグの底上げにも配慮する選出を期待したい
良い選手を育てる一番の良薬は経験させることである。
カタールW杯後、初選出の選手たちの数が絶対的に少ない。
イタリアの名将アリゴ・サッキは94年アメリカW杯の大会に臨むまでに70数名の選手を入れ替えテスト・トライをしたと聞いたことがある。
残り3年とまだ時間はあるので今はアジア予選もしくは国内での親善試合ではヨーロッパ組中心のメンバー構成から国内組へとシフトチェンジする時期。
2024年はおっと驚くような選出・采配を期待したい。
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