ドイツ戦に続き今度は場所をベルギーに移しトルコ戦も4−2で勝利したが今回のトルコ戦においては手放しでは喜べない内容であった。
失点するときはだいたいDFのラインが下がり気味の時にやられるパターンが殆どで今回も例に漏れず同じような失点シーンを見た気がした。
得点者:日本 15分伊藤敦樹、28分・36分中村敬斗、78分伊東純也*PK/トルコ 44分オザン・カバク61分ベルトゥ・ユルドゥルム
日本はスタメン選手を前回のドイツ戦から10人入れ替えて臨んだ。
両国のスタメンとスタッツを比較
日本 | トルコ | |
ボールポゼッション | 44% | 55% |
シュート数 | 11 | 13 |
枠内シュート | 6 | 8 |
枠外シュート | 3 | 4 |
コーナーキック | 4 | 5 |
ファウル | 8 | 9 |
オフサイド | 2 | 1 |
イエローカード | 2 | 2 |
日本
GK :1中村航
DF :3谷口、22町田、26毎熊、21伊藤洋
MF: 10堂安、15伊藤敦、17田中、13中村敬、20久保
FW :11古橋
交代
OUT 45分中村航、46分毎熊、堂安、中村敬 64分伊藤敦 79分町田
IN 45分シュミット・ダニエル 46分伊東純、橋岡、前田 64分遠藤 79分冨安
トルコ
GK:23 ウールジャン・チャクル
DF :4 チャグラル・ソユンク、15オザン・カバク、18オヌル・ブルト、21メルト・ミュルドル
MF :5 サリフ・エズジャン、6オルクン・コクチュ、7ユスフ・サル、8イルファン・ジャン・カフベジ、20サリフ・ウチャン
FW :19 ベルトゥ・ユルドゥルム
交代
OUT 46分ウールジャン・チャクル、チャグラル・ソユンク、サリフ・エズジャン、オルクン・コクチュ、サリフ・ウチャン83分イルファン・ジャン・カフベジ
IN 46分アルタイ・バユンドゥル、メリフ・デミラル、イスマイル・ユクセク、ハカン・チャルハノール、ジェンギズ・ウンデル 83分バルシュ・ユルマズ
試合結果は4−2で日本の勝利となったがスタッツが示す通り内容的には五分五分の戦いであった。
先発10人を総入れ替えし臨んだ試合としては評価すべき点である。
森保監督は日本出国前から決めていたわけではなくドイツ戦快勝によるメンバー総入れ替えを可能にできたと見るのが妥当であろう。
ドイツ戦が惨敗であったらどうだったかは疑問だが森保監督にとって結果よりも一人ひとりプレーを見極める事はできたのではないかと思うので実りあるヨーロッパ遠征だった。
格下相手との戦い方
同レベル国あるいは日本より上のレベル国との戦いで(しかもアウエー)勝利したことが何より自信となったことは言うまでもないが、来年の1月のアジアカップはこうはいかないであろう。
今回の2試合でみる課題といえばフリーキッカーが見当たらないということだ。
かつては左の中村俊輔、右の遠藤保仁という2枚看板がいたが彼らレベルのフリーキッカーがいないのでここはひとつJリーグの中から見つけるべきだ。
ヨーロッパでプレーする選手で所属クラブにおいてはだいたいFK蹴らせてもらえないのが現状である。
フォーメーションを変えるべき理由
森保監督の基本路線は4−2−3−1であるが可変式に時折3−4−2−1か3−5−2(限りなく5バックに近い超守備的布陣)を好んで試しているが他のフォーメーションはめったに見られない。
超守備的布陣で挑んでくるであろうアジアの国々との戦い方はまだ見いだせないでいる。
そういう意味でもフリーキックのスペシャリストは今の日本代表に是が非でも欲しいね
ドイツ戦のように点差が開いたときこそ数分でもいいので違うフォーメーションを試してみるべきだったのではないか?
現在世界的に4−2−3−1がスタンダード布陣であるが旧式3列タイプの4−4−2や超攻撃型の3−4−3やあまり見たことがない4−2−4といった奇想天外な発想はないのか?
世界的に見て日本はまだまだ弱者の立場であることには変わりないので強豪国の監督、選手達が試合中「おや?!」と思うような選手交代、フォーメーションをしたときにどんな反応が起こるか見てみたいものだ。
まとめ:森保監督は色々な事をトライしながら戦う勇気を持てるか
テレビ解説の城彰二氏も言っていたがアジア予選敗退はほぼないと見てよいであろう。
W杯の本戦出場は90%大丈夫なので今はとにかく結果よりも試合中色々な事を試しながら戦ってほしいと切に願うのである。
来月はホームでの親善試合カナダとチュニジアとの対戦が決まっているので、選手選考も国内の選手で固めて若手からベテランまで初招集選手をたくさん使ってほしい。
選手層を厚くするためにはまずは試合で使ってみることは言うまでもないので、初めての選手・初めてのフォーメーションを見てみたい。
まずは選手選考からどうなるか?注目である。
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