8−0とホームとはいえここまでの点差になるとは正直誰も思わなかったのではないか?
しかし点の入らない試合より得点が沢山入ったほうが面白いと考えるのが私ピチーチの私見なので充分に試合観戦を楽しめたのが感想である。
来年のパリ・オリンピックに向けたテストマッチでここから選手選考も含めチームをどのように強化していくか今後も見ていきたい。
両国のスタッツをみて思うこと
日本 | アルゼンチン | |
ボールポゼッション | 68.5% | 31.5% |
シュート数 | 24 | 2 |
枠内シュート | 14 | 1 |
枠外シュート | 7 | 1 |
コーナーキック | 5 | 0 |
ファウル | 6 | 9 |
オフサイド | 2 | 0 |
イエローカード | 0 | 2 |
ここまでのワンサイドゲームだとこのようなスタッツになるということがよく分かる。
男子アルゼンチン代表と戦ったらまずこの点差、このスタッツでの勝利はないだろう。
先月のFIFA女子ワールドカップにも出場を果たしているサッカー伝統国である。
女子サッカーとはいえサッカー大国を自負するであろうアルゼンチン代表と親善試合でここまでの点差はアルゼンチン国内でも驚きをもって報道されたはず。
サッカー界にとって衝撃的なニュースだったのではないか?
なでしこが強いのかアルゼンチンが弱いのか?この試合だけでは分からない結果と内容になってしまった。
なでしこジャパンにとってピンチらしいピンチはなく、先制点のような相手ミスによるラッキーなゴールもあったりしたが一番の注目ポイント&収穫はキャプテン熊谷紗希のボランチでの出場であろう。
前半だけで4−0ということも影響していたのかわからないがこれといったミスもなく後半途中交代まで終始センターサークル付近でボールを受けワンタッチ、ツータッチプレーでチームを安定させた。
テストとしては良い試みだったのではないか。
CBから一列ポジションを上げることによるプレーの幅がひろがり今後オリンピックでは出場登録選手が少ないのでこのオプションは使えそうである。
他に目立ったことと言えば前半右ウイングに位置していた猶本光が時折左サイドにポジションチェンジしていたぐらいで池田監督は選手交代時にもっと積極的に複数ポジションを試してみても良かったのではないか?
男子に比べて親善試合が少ない分、このような大差のゲームこそ格好の機会だったのではないか?
トライしなかったことに少しガッカリ感を覚えるのは私ピチーチだけであろうか?
W杯からの選手達が中心で目新しい新戦力がいないのもちょっと寂しいね
来月からオリンピックに向けたアジア予選が始まる
このメンバーでアジア予選を戦うものと思われるがその先のパリ・オリンピックを見据えるとどうしても落選する選手が出てくる。
この試合では熊谷紗希のみポジション変更での出場だったが他の選手でも最低2つは確実にプレーできる選手を育てなければならない。
希望を言えば3ポジションを的確にこなせる選手たちでメンバー構成していかないとハードスケジュールを考慮しても決勝戦までたどり着けない。
ご存知女子サッカー界ではワールドカップよりオリンピックのほうが価値があるとされている。
悲願の女子サッカーオリンピック金メダル獲得のためには複数ポジションをこなせる選手たちで構成するチームが最低限の条件である。
まとめ:なでしこジャパンに期待すること
2011年のW杯優勝以降なでしこジャパンが脚光を浴び続けているかと言えばそうでもない。
もちろん90年代、2000年代初期に比べると環境・待遇は格段に良くなっているがなぜ、なでしこの試合を見てしまうかと問われれば世界的に見てもやっぱり男子に比べて強いからである。
2011年のW杯優勝が何よりも付加価値を与えている。
男子よりワールドカップの優勝の可能性を感じるのはなでしこジャパンである。
強いから見ていて楽しい。
単純なきっかけでいいのでなでしこジャパンにも注目しよう!
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