今年から大きくフォーマットが変わったアジアチャンピオンズリーグ。
呼び名もアジアチャンピオンズリーグエリートと変更。
ざっくりではあるが今年から大きくフォーマット変更したUEFAチャンピオンズリーグと同様な大会方式となった模様。
以下、この大会の詳細について、形式、参加クラブ、競技日程、注目の変更点など詳しく解説。
新形式の導入と意義
2024年から、AFCは従来のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)を再編し、「エリート」(AFC Champions League Elite)という新形式を導入。
この新しい形式は、アジアでのサッカー人気をさらに拡大し、各国のトップクラブ同士がハイレベルな戦いを繰り広げられるようにすることが目的とされている。
この変更により、今年からAFCのトップクラブが集まる「Elite」に加え、次に位置するクラブが参加する「AFC Champions League Two」、「AFC Challenge League」という3部構成を形成。
「エリート」はアジアでの最高レベルのクラブ大会として位置され、さらに実力拮抗の競争力のあるリーグ戦が期待されている。
参加クラブと地域について
今シーズンのエリート大会には、アジア各国から選ばれた強豪クラブが参加しており、各地域ごとに西地区と東地区に分布。
西地区にはサウジアラビア、カタール、UAEなどの中東諸国のクラブが中心で、東地区には日本、韓国、中国、タイ、オーストラリアなどの東アジアと東南アジアのクラブが多く出場。
以下は各地区の主な参加クラブ。
- 西地区の主なクラブ
- サウジアラビア: アル・ヒラル、アル・ナスル、アル・アハリ、アル・イテハド
- カタール: アル・サッド、アル・ガラファ
- イラン: ペルセポリス、エステグラル
- アラブ首長国連邦: アル・アイン、アル・ワスル
- 東地区の主なクラブ
- 日本: ヴィッセル神戸、横浜F・マリノス、川崎フロンターレ
- 韓国: 浦項スティーラーズ、蔚山現代
- 中国: 山東泰山、上海申花
- タイ: ブリーラム・ユナイテッド
- オーストラリア: セントラルコースト・マリナーズ
*これらのクラブは、各国のリーグでトップクラスの成績を残してきたチームが中心
今大会では旧ACLと比べ出場枠が4割減少。
東西合わせて24チームが参加する新フォーマットとなり、新たにできるリーグステージでは、東地区と西地区それぞれ12チームずつによる1つのリーグにおいて各チームが毎試合異なる相手と8試合行う。
各地区のリーグ上位8チームずつがラウンド16に進出。
ラウンド16では、ホーム&アウエーで2試合を行い勝者が最終ステージに進出。
最終ステージ(準々決勝、準決勝、決勝)は2025年4月25日から5月4日までサウジアラビアにて東西両地区を混合して1試合制のノックアウト方式で開催。
優勝チームはFIFAインターコンチネンタルカップとFIFAクラブワールドカップ2029への出場権を獲得。
さらに優勝チームは国内の成績によって出場資格を得ていない場合でも次回大会のリーグステージに出場することが可能。
賞金について
「ACLエリート」は優勝賞金約15億円 、参加するだけで約1億円、1勝ごとに約1400万円に設定。
UEFAチャンピオンズリーグほどではないが大幅なボリュームアップ。
今後国際的な注目度が高まればさらなる賞金アップの可能性もある。
アジアの大国、インド・中国のA代表がW杯出場の常連国となれば世界中のサッカーファンがアジアサッカーに注目する。
そうなれば日本のW杯優勝も夢物語ではなくなる。
まとめ:今年からの変更で世界中の注目は集まるか?
今年から始まるACLエリートの導入は、アジアクラブサッカーの新たな時代を切り開く大きな一歩であることは間違いない。
ACLエリートを通じて、アジア地域のクラブチームがより高いレベルで競い合い、国際的な注目を集めることが期待されている。
また今回からのフォーマット変更がACLエリートの成功となれば、アジアサッカー全体の地位向上や経済的基盤の強化に大きく影響する。
UEFAの真似をした格好となったがUEFAも1992−93シーズンからチャンピオンズカップからチャンピオンズリーグに改名。
それに伴い本戦出場枠も当初は8チーム、1994−95シーズンから16チーム、1997−98シーズンから24チーム、1999−2000シーズンから32チーム、2024−25シーズンから36チームと拡大路線を図っている。
世界のサッカーシーンを牽引しているUEFAもより魅力的であるために模索し続けていることがわかる。
アジアサッカー発展のために試行錯誤して模索している姿勢はファンへのアピールには良いこと。
今回の改正が正しいかどうかは現時点ではわからないが、将来の発展への第一歩であればいちフットボールファンとしては幸いである。
今後数シーズンはこのフォーマットで継続しそうなので楽しく見守っていきたい。
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