現在ドイツで開催されているユーロ2024のグループステージ注目の好カードであるスペイン対イタリアを見て思うこと。
試合内容はスペインの圧勝といった感じだが、なんと言っても注目はFCバルセロナ所属の16歳、ラミン・ヤマルである。
モロッコ人の父と赤道ギニア出身の母の間に生まれたスペインのカタルーニャ出身でバルセロナの下部組織カンテラからの飛び級で2023年4月にトップチームデビュー(クラブ史上最年少記録)。
その年の9月、ユーロ2024予選のジョージア戦でA代表デビューも果たす。
今大会のユーロを見て過去の世界大会に見る若手有望株について振り返ってみた。
世界に見るワンダーキッドの存在
今大会注目の若手ナンバーワンはFCバルセロナのヤマルであるが、主要国際大会における10代のA代表選手数人をここに来ておさらい。
マイケル・オーエン(イングランド代表) 日本がW杯初出場は果たしたフランス大会のイングランド代表には当時18歳のオーエンがいた。特に決勝トーナメントのアルゼンチン戦のゴールはサッカーファンの間で未だ鮮明に脳裏に焼きついている
レナト・サンチェス(ポルトガル代表)ユーロ2016年のポルトガル代表として当時18歳でベスト8では代表初ゴールも記録。決勝のフランス戦でも先発出場を果たしユーロ優勝に貢献。*現ASローマ所属(イタリア)
リオネル・メッシ(アルゼンチン代表)2005年8月のハンガリー戦で18歳A代表デビューを果たし翌年の2006年ドイツW杯にも選出されセルビア・モンテネグロ戦にてアルゼンチン代表最年少得点を記録する。*現インテル・マイアミ所属(アメリカ)
パッと思い浮かぶのは近年こちらの3人かなあ。ブラジルのペレは17歳でW杯出場し優勝もしているがあまりにも古い話なのでここでは割愛。
日本人ですぐさま思い起こす選手といえば
やはり98年フランスW杯に初出場した時のジャマイカ戦で後半途中出場を果たした小野伸二ではないか。
静岡の名門清水商を卒業後浦和レッズに入団しすぐに定位置を確保すると飛び級でA代表選出され日韓W杯共催を記念した親善試合の韓国戦で初出場を果たした。
日本では生まれにくい?ワンダーキッド
よい選手を育てるのは大人の指導者たち。
同様にダイヤの原石を発掘するのも大人である。
スペインのヤマルは例外中の例外とはいえ、FCバルセロナは過去にも15、6、7、8歳でトップチームデビューを果たした選手はたくさんいる。
そのままA代表にも選出されるケースはよくあることでヤマルの16歳という年齢には驚かされるが格別サプライズ選出という感じでもない。
小野伸二以降10代でアジアカップやワールドカップ出場選手が今の所まだ表れていない。
ブラジルのエンドリッキ
今夏のコパアメリカでブラジル代表の17歳エンドリッキも主要国際大会では初出場選手である。
ブラジルの至宝とも称される期待のホープは大会後パルメイラスからスペインのレアル・マドリードへの移籍が決まっている。
今年3月のイングランド代表、スペイン代表との親善試合で共に得点を挙げており大会前からメッシ以上の注目の的となっている。
まとめ:2026W杯アジア最終予選で試してもいいかも
協会はワンダーキッド発掘に力を入れている感じはしない。
もちろん才能あっての選出であるが小野伸二以降なかなか出てこないのはやっぱりよい指導者不足ではないかと思う今日この頃である。
32年目を迎えているJリーグではあるが高体連のサッカー部員が海外のクラブから青田買いが起こりタダで有望な若手選手を引き抜かれヨーロッパのビッグクラブへ高く売られている現状を打破しない限り日本のレベルは上がらないどころか停滞する。
ユーロ2024、コパアメリカ2024を見ながらそんなことを思ってしまった
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