「いい状態ではない」
現在所属チーム、アーセナルのミケル・アルテタ監督の発言である。
現地時間3/16に行われたUEFAヨーロッパリーグのベスト16第2戦ポルトガルのスポルティング戦で右膝を負傷で手術する見通しで今季残りの試合は欠場となる。
この戦いはスポルディング所属の日本代表守田選手もいるので日本人対決ということで注目度は高かったと思うが、その割には報道はそれほどでもなかった気がして残念に思う。
それはさておき冨安選手は元々筋肉系の怪我に何度も悩まされていた経緯がある。
昨年のW杯でもベストコンディションでカタール入りしておらず、現地にて調整後何とか間に合ったという感じだった。
正直な所、今シーズンは開幕からベンチスタートで完全なバックアッププレイヤーだった。
イタリアセリエAのボローニャから移籍1年目はコンスタントにスタメンで出場機会を得ていたが、シーズンが開幕して時間の経過とともにプレミアリーグではとにかく怪我が多い印象がする。
日本・ベルギー・イタリアと3カ国でプレーしている時は軽度の怪我はあったにせよ、それほど大きな怪我をしていた印象はない。
プレミアリーグ移籍後は怪我の印象しかないというのが私ピチーチの正直な感想である。
それでも監督であるミケル・アルテタはスタメンではないにせよ、何だかんだで途中出場で使い続ける理由を推測するとやっぱり複数ポジションを無難にこなす能力ではないかと思う。
日本人選手がヨーロッパ5大リーグで生き残り戦い抜くためには
監督のみならずチームのフロントも怪我がちではあるが多機能性を備えている選手としての能力を評価しているものと思われる。
ディフェンスだったら右に左にセンターにと、どこでも無難にこなす能力があるからこそアーセナルからのオファーが舞い込んできた。
ただ、懸念材料としてはやっぱり怪我が多すぎであることは否めない。
報道を見てみると来シーズン前に放出という感じではなさそうだが、ここまで怪我を繰り返すとシーズン前にレンタルか、年齢的にも若く売り時と判断される可能性もあるのがサッカーの世界である。
本人の意向としては現在プレミアリーグ首位を走るチームでレギュラー選手として、来シーズンは是が非でもUEFAチャンピオンズリーグに出場したいというのが願望だろう。
怪我をしない体作りは基本中の基本ではあるが、子供を指導している監督・コーチは冨安選手のような複数ポジションを無難にこなす選手育成に重点を置くべきだ。
彼ら彼女たちの最大限活かせるサッカー選手としての能力を伸ばしつつ多機能性万能型選手を育成すれば冨安選手のように怪我がちでもビッグクラブからも重宝される。
守備ディフェンダーの選手、中盤ミッドフィルダーの選手、フォワードの選手、それぞれのポジションで登録されている選手たちが最低でも3ポジションを無難にこなせる能力を備えていれば冨安選手のように今後もビッククラブからのオファーが舞い込んでくると思う。
冨安選手の怪我による今シーズンの残り試合欠場のニュースを見て純粋に思ったのである。
それではまた。
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