CLも面白いがELもここまで来るとハイレベルな戦いで興味をそそられる。
モウリーニョ率いるローマがレヴァークーゼンに1−0で勝利し、もう一方のユベントスVSセビージャは1−1で引き分けに終わる。
この結果を受けて注目したいのがヨーロッパサッカーシーンではここ数年でイタリア勢の躍進が目につくこと。
それでも代表の成績にはなかなか反映されていないのが面白い。
地味な扱いだけどELも立派なヨーロッパチャンピオンを決める大会。
ベスト8あたりからはCLと遜色ないレベルだね。
昨日のCLに続きELでもイタリア勢の躍進に注目
かつてイタリアサッカーリーグ、セリエAは世界最高峰のリーグと称されていた(主に80年代〜90年代の約20年間は実際そうだった)。
文字通り世界中のスーパースターがイタリアにこぞって集結していた印象がある。
ジーコ、プラティニ、マラドーナ、カレッカ、グーリット、ライカールト、ファン・バステン、マテウス、クリンスマン、ストイコビッチなど。
そしてクラブチームだけでなくイタリア代表も強かった。
UEFAランクングでは現在イングランド・プレミアリーグが首位であるがこのままCL、ELの躍進ぶりが今後数年続けば再びヨーロッパの盟主となる日もそう遠くはないはずだ。
サッカー好きなら一度は聞いたことがあるであろう「カテナチオ」はとうの昔に死語化し本国イタリアでも今どき誰も使わないだろう。
33年ぶりとなるナポリのリーグ制覇、CLとELでの躍進、本国イタリアではたいへん盛り上がっていることであろう。
クラブチームが躍進しているので今度は代表が復活してくれば世界のサッカーシーン全体で盛り上がりそうな気風がある。
決してイタリア代表が弱いというわけではないが、2大会連続で本戦出場を逃している現状を踏まえると「強いイタリア」というは弱まっている。
国内リーグのレベルと各国代表チームの成績は比例する?
個人的私見だが大雑把に言って70年代は西ドイツブンデスリーガ、80年代〜90年代はイタリアのセリエA、2000年〜10年はイングランド・プレミアリーグ、2011年〜20年はスペインのリーガ・エスパニョーラ、2021年〜現在は再びプレミアリーグがそれぞれ世界サッカーシーンをリードしているトレンドの発信源であった。
並行して各国の代表成績を見ると74年西ドイツW杯で地元西ドイツが優勝、82年のスペインW杯はイタリア代表が優勝、2010年の南アフリカ大会ではスペインが優勝という結果を見るとなぜかイングランドは代表で結果が出ていない。フットボール発祥の地として知られているがW杯制覇は一度のみ。
この結果を見ると確かに日本にもチャンスがありそうだ
2050年のW杯で優勝を掲げる日本サッカー協会の今後のビジョンというか方向性が問われており、もちろん一長一短にはいかない問題ではあるがこのままだと未達成の目標に終わってしまう気がする。
そもそも南米やヨーロッパがなぜ強いか?
育成システムはよく叫ばれるがやっぱり隣国同士でお互い切磋琢磨している事も一因としてあげられる。
なのでいつまでたっても韓国とアジアナンバーワンを競い合っていても世界との差は縮まらないしアジアのサッカー全体が強くならないと日本も強くならない。
メディアも含めて今まで以上にアジア圏での交流が行われる事を切に願う。
アジアでもACLだけではなく他のカップ戦が出来てくるとまた一段と面白くなりそうで期待したい。
現在のヨーロッパサッカーを見ていてそんな事を思ったのである。
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