⚽インターナショナルマッチウィーク中での国内の状況
EURO予選のスペインVSスコットランドが0−2でスコットランド勝利も大変気になるが、ここは日本人ということもあってか国内のYBCルヴァンカップやJ1やJ2の順位のほうが興味をそそられる。
まず注目なのが町田ゼルビア。
シーズン開幕前から注目していたのが黒田監督だ。
御存知の通り昨シーズンまで高校サッカーの監督という肩書で全国をその名に知らしめていた高校サッカー界では超有名な名将である。
青森山田高等学校サッカー部を正月の選手権で何度も優勝に導いただけでなく何人もJリーグへとプロ選手を送り出している実績を評価されてJ2の町田ゼルビアからのオファーを受けた。
非常に驚いたというのが正直な感想である。
いくら高校サッカーで実績があるといえプロのクラブを指揮するという前例はあるにせよ過去を振り返ってみると結果は伴わなかった。
高校生を指導している監督はプロの大人の世界ではその指導力は通用しないものだと思っていた。
とは言うものの海外サッカー界では異業種からの転職(クラブの監督になるということ)はそれほど珍しくないのがサッカーという世界である。
筆頭といえば、やはり現在のイタリアのセリエAのASローマで指揮するモウリーニョだろう。彼は元々FCバルセロナで当時の監督であったイギリス人ボビー・ロブソンの通訳であった(モウリーニョ自身はポルトガル人であるがイギリスでサッカーのライセンスを取得したという経歴のため英語は堪能)。
アマチュアサッカーの指導者で、しかも指導相手は高校生という人が果たしてプロの世界で通用するのか?というのが大方の見方であった。
が蓋を開けてみれば現在首位である。長丁場のJ2でまだ6試合しか消化していないので先のことはわからないが、少なくとも現状無敗で首位ということは間違いなくスタートダッシュに成功したと言っていいだろう。
開幕前のキャンプでの充実ぶりは伺える。
寛容なJリーグ
この英断をした町田ゼルビアのフロントには敬意を評したい。
仮にシーズン終了後J1に昇格できなくても、フロントの発想・ビジョンというものが他のスポーツに影響を及ぼすことは想像できる。
多様性が叫ばれる今日此頃、スポーツ界でアマチュアの世界ではなくプロの厳しい世界で率先していることに嬉しさを覚えるだけでなく他のスポーツにも同様なことを行ってもらいたいものだ。
昔からサッカー界では理事にラグビー界のレジェンド平尾さんや千葉ロッテマリーンズやMLBで活躍した柏レイソル会員の小宮山さんなど異業種の方へは門戸を開いていた経緯がある。
プロスポーツ界では現状一番オープンな環境なのかもしれない。
サッカー界に限らずこういった事例が色々なスポーツジャンルで起こることを切に願う。
そしてまた新たな価値が生まれ発展していければ幸いである。
町田ゼルビアの行方には今シーズン一番注目してしまう。
それではまた。
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