今季2022−23のスペインサッカー「ラ・リーガ」を振り返ってみよう。
今季はFCバルセロナが2位レアル・マドリーを勝ち点差10で圧倒しているように感じる。
チャンピオンズリーグでは早々に敗退したが国内リーグ戦では順調そのものだったのではないか。
全体を振り返ってみてもレアル・ソシエダの4位が目を引くのは当然といえば当然で、久保の活躍によって来季のCL出場権を獲得できたと言っても決して大げさではない。
来季のリーグ戦も今季同様上位3クラブの優勝争いになるか
FCバルセロナ、レアル・マドリー、アトレティコ・マドリーは今季の上位トップ3のクラブでここ10年はこの3クラブで優勝争いをしている。
この争い、もうしばらく続きそうである。
2大ビッグクラブ(FCバルセロナ、レアル・マドリー)より予算面でだいぶ劣るアトレティコ・マドリーが頑張っている状態だ。
基本、優勝争いは2クラブでこの2クラブを脅かす存在がアトレティコ・マドリーといったところか。
そういう見方をするとトップ3だけ見ておけばいいかというとそうでもないのがスペインリーグ。
今季4位のレアル・ソシエダが来季の注目クラブ
そう、久保建英所属の「ラ・レアル」ことレアル・ソシエダが来季のCL出場権内の4位フィニッシュということで期待値大である。
久保本人も今シーズンはスペインに来てというよりプロキャリアの中で一番充実したシーズンを過ごしたのではないか?
スタッツもそうだが何よりスタメン選手として1シーズンを過ごした経験はスペインに来て一度もなかったように思う。
結果、シーズン終了時にCL出場圏内の4位ということでクラブ予算的に見てもファン、メディアの評価が高いのもうなずける。
リーガ、CL、コッパ・デル・レイ、どのようなローテションを組んで来季に臨むのか?補強は誰なのか?チーム力アップの予算は上がるので今夏のストーブリーグに注目である。
久保の今季の活躍でチーム内の立ち位置は?
年齢的に見てもチーム内で一番の期待値大であることは間違いなさそうだ。
久保本人も来季CLはもちろんスペイン国内のリーグ戦、カップ戦でのパフォーマンスによってビッグクラブへの移籍が実現できるかどうかにかかっている。
オファーの内容にもよるけど久保自身はレアルかバルサに移籍希望なのかな
流暢なスペイン語を話せる久保にとって言葉の障害がないスペインを離れることは生活面が大きく変わるのでリスクを考慮しても、おそらく2大クラブのどちらかでの移籍希望だ。
どちらにも在籍経験がある(FCバルセロナはユース時代)ので条件が良い方に移籍するであろう。
と、ここまで勝手な妄想であるが現時点でヨーロッパでプレーする日本人選手たちの中でビッグクラブへ移籍できそうな選手は久保と三笘ぐらいである。
ELチャンピオンのセビージャは今季リーグ戦は12位
この事実を見てもヨーロッパ圏内においてスペインリーグのレベルの高さがわかる気がする。
一時期はトップ4の常連とまではいかないまでもトップ6には入る上位のクラブであっが今季は12位と振るわなかった。
しかしこの優勝の結果、来季はCL出場の権利を獲得したのでレアル・ソシエダ同様、バルサ、レアルの2大クラブとアトレティコ・マドリード以外のスペイン勢の躍進が見られるかが見どころだ。
まとめ:スペインリーグを見て思うこと
降格クラブにはバルセロナをホームとするエスパニョールがいる。
そう、かつて中村俊輔が半年間だけ所属していたクラブだけに馴染みあるかと思うが2部降格である。
あの青と白のチームカラーを見るたびに懐かしく思っていたが一抹の寂しさを感じてしまう。
スペインの日本人選手といえばかつて乾貴士が在籍していたエイバルもプレーオフで負けてしまい来季も2部での戦いである。
岡崎慎司が所属していたウエスカも今季は15位で来季も2部での戦いが続く。
中位から下位にかけては常に新陳代謝が激しく、これがスペインサッカーのレベル押上に一役買っているということであろうか?
スペインに限らずヨーロッパ5大リーグでは大体優勝争いのクラブは限られていて、いわゆるビッグクラブが存在するが日本はどうか?
30年たった今でもビッグクラブが存在しないリーグというのも世界的に見て珍しい傾向だ。
日本におけるビッグクラブになりそうなクラブはどこか?そんなことを今季のスペインリーグを見て思ってしまったのである。
それではまた。
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