馴染みの薄いクラブであるファジアーノ岡山が来シーズンのJ1昇格を果たした。
聞きなれないクラブ名とあってか各テレビ局も来季J1初参戦のファジアーノ岡山を特集していることにし少々驚いた。
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日本のプロ野球がシーズンオフというのも影響してたと思うがサッカーファンとしては嬉しい限りである。
今季J2リーグ戦の最終順位は5位とまさに下剋上でのし上がったクラブ。
プレーオフ初戦(以下OPと記載)は年間順位4位のモンテディオ山形3−0で勝利。
PO決勝で対戦したベガルタ仙台は年間順位6位で年間3位のV・ファーレン長崎に勝利している。
年間順位5位と6位のPO決勝となったが一発勝負の恐ろしさを垣間見るPO決戦だった。
今回はファジアーノ岡山を特集してみた。
*以下は今季J2の最終順位。上位2クラブはJ1自動昇格、下位3クラブ(栃木SC、鹿児島ユナイテッドFC、ザスパ群馬)はJ3自動降格。
- 清水エスパルス (82勝点)
- 横浜FC (76勝点)
- V・ファーレン長崎 (75勝点)
- モンテディオ山形 (66勝点)
- ファジアーノ岡山 (65勝点)
- ベガルタ仙台 (64勝点)
- ジェフユナイテッド千葉 (61勝点)
- 徳島ヴォルティス (55勝点)
- いわきFC (54勝点)
- ブラウブリッツ秋田 (54勝点)
- レノファ山口FC (53勝点)
- ロアッソ熊本 (46勝点)
- 藤枝MYFC (46勝点)
- ヴァンフォーレ甲府 (45勝点)
- 水戸ホーリーホック (44勝点)
- 大分トリニータ (43勝点)
- 愛媛FC (40勝点)
- 栃木SC (34勝点)
- 鹿児島ユナイテッドFC (30勝点)
- ザスパ群馬 (18勝点)
クラブの概要
ファジアーノ岡山は岡山県を拠点とするプロサッカークラブ。
岡山市、倉敷市、津山市を中心とする岡山県全域をホームタウンとしている。
ファジアーノ岡山の正式名称は「ファジアーノ岡山FC」(英: Fagiano Okayama FC)。
ファジアーノ岡山の運営会社は株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブで2006年7月13日に設立。
クラブの本社住所は岡山市東区升田614-11の政田サッカー場。
「ファジアーノ」(Fagiano)はイタリア語で「キジ(雉)」を意味し、岡山県の県鳥であるキジにちなんで命名。
また、郷土に伝わる桃太郎伝説でキジが鬼退治に活躍したことも由来となっている。
愛称は「ファジ」。
チームマスコットはキジをイメージしたファジ丸でクラブ理念は「子どもたちに夢を!」となっている。
クラブエンブレムにはキジをモチーフにしたデザインが採用されておりクラブカラーのクリムゾンレッド(深紅色)とゴールドを使用。
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ヴィッセル神戸とチームカラーが同じなので、この際J1昇格を記念してユニフォームデザインを一新してほしい。
クリムゾンレッドは情熱と挑戦、ゴールドは輝かしい未来と勝利への願いを象徴しています。
ホームスタジアムは「シティライトスタジアム」で、収容人数は15,479人。
クラブの歴史
Jリーグ参入まで
ファジアーノ岡山は2003年に「リバー・フリー・キッカーズ」という名称で発足。
岡山県でサッカーを通じた地域振興を目指し、地域リーグを基盤に活動を開始。
2003年岡山1部リーグで優勝を果たし2004年には同リーグで11戦全勝という圧倒的な成績を収める。
2005年には中国リーグに昇格し、2位という好成績。
翌2006年には中国リーグで優勝し、全国地域リーグ決勝大会で3位となったが、惜しくもJFL昇格にはならず。*同年にクラブ名を「ファジアーノ岡山」に改名。
2007年、中国サッカーリーグで17戦全勝という驚異的な成績を収め、地域リーグ所属チームとしては全国初となるJリーグ準加盟を承認。
同年、第31回全国地域リーグ決勝大会で優勝し、JFLへの昇格を果たす。
2008年にはJFL(日本フットボールリーグ)に昇格。
同年、天皇杯全日本サッカー選手権大会での活躍が評価され、2009年にはJ2リーグへの参入を果たす。
J2参入後
J2参入以降、ファジアーノ岡山は地道な強化策を進め2016年には、J1昇格プレーオフに初進出。
この時もPO決勝まで進出したがC大阪に0−1で敗れて悲願のJ1昇格とはならなかった。
この経験は、クラブの成長とJ1昇格を目指す明確な目標を示すターニングポイントとなりました。
2022年も年間順位3位でPO進出を果たすがホームで年間順位6位の山形と対戦するが0−3と敗退し初のJ1参戦とはならなかった。
育成とアカデミー
ファジアーノ岡山は地元出身の選手を中心とした育成方針。
クラブアカデミーでは、小学生から高校生までの一貫した指導体制を整備し、次世代の選手を育てることに注力。
地域との連携
岡山県内の高校やユースチームと密接に連携し、有望な選手を発掘・育成している。
また地元の学校と協力してサッカー教室や交流イベントを開催し、地域全体での育成環境がある。
アカデミー出身選手
アカデミー出身の選手がトップチームで活躍する例が増えており、これはクラブの長期的な育成方針がの成果と言える。
また、他クラブへの選手移籍を通じて、岡山から全国、さらには海外へと才能を送り出す役割も担っている。
まとめ:地域密着型の地方クラブの在り方
ファジアーノ岡山は、地域密着型クラブとしてのアイデンティティを大切にしつつ、今後もJ1で安定した成績を収め選手を売りながらクラブ運営を継続してほしい。
クラブ方針として優勝を狙わない、選手を売りながらJ1に存続し続けることを第一に考えるクラブがあっても良い。
1993年Jリーグが開幕した頃は全10クラブが優勝を目標に掲げていたが、今となっては昔の話。
ヨーロッパ、南米では優勝を狙わないでクラブ運営しているチームが存在するのは常識。
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時々、ジャイアントキリンング(弱者が強者に勝利すること)を起こしてくれたらそれでOK!
今後も岡山県を代表するクラブとしてさらなる発展と成功が期待するが、ファジアーノ岡山は日本の地方クラブのあるべき姿を貫き通してほしい。
*ファジアーノ岡山公式HP https://www.fagiano-okayama.com/
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