本日各地で天皇杯の3回戦が行われた。
その中でも注目の試合、横浜FM対町田(J1とJ2の首位対決)はまさかの1−4で町田勝利。
完全なるアップセットだがJ1勢で言えば横浜FCが2回戦でG大阪を破った高知ユナイテットSCに1−0で負け。
広島が栃木に0−2とこれまた完敗。
鳥栖が熊本に延長戦の末に3−4と負けてしまった。
3回戦終了時点でこれだけジャイアントキリングが発生している天皇杯も稀なケースではないか?
こういう流れだと優勝本命が本当に読めない。
そもそも天皇杯って何?
正式名称は『天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会』といいJ1リーグ、ルヴァンカップと並ぶ国内3大タイトルの一つに位置付けられていて 天皇杯では、J1~J3所属のプロチームだけでなく、社会人チームから大学のサッカー部まで年齢制限のない幅広いチームに参加権が与えられている歴史ある国内のカップ戦だよ。
天皇杯について見てみよう
以下にかなり簡略化して記載してみました。最低限の説明いうことで割愛はご了承ください。
・概要
1921年に開始された国内サッカーカップ戦でアマチュア参加可能なオープントーナメントである。
2013年度 第93回までは、毎年元旦に国立競技場で決勝戦が開催されており正月の風物詩である。東京オリンピック開催のため国立競技場の改修に伴い一時期開催時期や会場を変更したが、2019年度 第99回以降は、改修後の国立競技場で元日に決勝戦を開催する。
・歴代優勝クラブ
浦和レッズ(三菱重工) | 8 | 4 | 1971, 1973, 1978, 1980, 2005, 2006, 2018, 2021 | 1967, 1968, 1979, 2015 |
慶應BRB(慶應クラブ, 全慶應) | 8 | 2 | 1932, 1936, 1939, 1940, 1951, 1952, 1954, 1956 | 1930, 1960 |
横浜F・マリノス(日産自動車) | 7 | 2 | 1983, 1985, 1988, 1989, 1991, 1992, 2013 | 1990, 2017 |
関学クラブ(全関学) | 7 | 0 | 1929, 1930, 1950, 1953, 1955, 1958, 1959 | |
東京ヴェルディ(読売クラブ) | 5 | 3 | 1984, 1986, 1987, 1996, 2004 | 1981, 1991, 1992 |
ガンバ大阪(松下電器) | 5 | 3 | 1990, 2008, 2009,2014, 2015 | 2006, 2012, 2020 |
鹿島アントラーズ(住友金属工業) | 5 | 3 | 1997, 2000, 2007, 2010, 2016 | 1993, 2002, 2019 |
セレッソ大阪(ヤンマー) | 4 | 8 | 1968, 1970, 1974, 2017 | 1971,1972, 1976, 1977, 1983, 1994, 2001, 2003 |
ジェフユナイテッド千葉(古河電工) | 4 | 2 | 1960, 1961, 1964, 1976 | 1962, 1984 |
サンフレッチェ広島(東洋工業) | 3 | 12 | 1965, 1967, 1969 | 1954, 1957, 1966, 1970, 1978, 1987, 1995, 1996, 1999, 2007, 2013, 2022 |
歴史を振り返るのは新たな発見でもある
改めて振り返るとJSL(日本サッカーリーグ)時代の名称が目に止まり懐かしさを覚える。
と同時に「おや!?」何だこれは?といった名称まで目にすることになった。
慶應義塾サッカー部OBで結成されていたクラブや関西学院大学サッカー部の優勝経験があることに驚いた。
いずれも戦前戦後の頃の話でかなり前の出来事になるが歴史を紐解くと、こういった事実に出くわすのもまた面白い。
今後の展開
Jリーグ、ルヴァンカップと並行して行われるカップ戦なので優勝するクラブはやはり選手層が厚いクラブとなるであろう。
選手層が厚いクラブの見極めは?といわれれば毎試合交代枠5人を使い切りながら勝ち点3もしくは1を取れてるクラブとなるであろう。
レギュラー選手達とベンチスタートの選手達との実力差がほぼなくチーム作りができているかどうか?
長いシーズンでタイトル獲得となると焦点はベンチ入り選手達とのローテーションが組めるかどうかが重要であるといっても大げさではない。
怪我のリスクを考慮しても各クラブの監督であれば当然の采配であると思う。
そういう意味では横浜FM西村(元日本代表選手)の怪我による戦線離脱は痛いが普段のリーグ戦からローテーションを組んでいるマスカット監督の腕の見せ所ではあったが、町田相手に完敗である。
まとめ:一発勝負の天皇杯はジャイアントキリングが起こりやすい大会
上記に記載した通り、今年の天皇杯はアップセットのオンパレードである。
格下相手だからといってナメてるわけではなかったと思うが、一発勝負の怖さが垣間見える。
昨年のW杯を振り返ってみてもドイツ、スペインに勝利を収めたが一発勝負だったことが要因として挙げられるであろう。
なか4日で10戦すると1勝できるかできないかの相手国であった。
天皇杯もそんな側面を持ち合わせた大会であるのでリーグ戦、ルヴァンカップと同様にまめにチェックしていきたい。
予算規模で大きく下回るJ2のクラブがJ1のクラブを負かすのはやっぱり痛快である。
そんなことを思った天皇杯3回戦でした。
次回はいかに。
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