チャンピオンズリーグは日本代表選手が出場するしない関係なく毎年注目する大会であるがヨーロッパリーグも今年に限っては日本代表選手が参戦しているため興味深い。
格付けでいうとチャンピオンズリーグ(以下CL)>ヨーロッパリーグ(以下EL)>ヨーロッパカンファレンスリーグ(以下ECL)の順番となる。
参加クラブもCLと比べても多いので日本人選手所属のクラブを中心に振り返ってみよう。
三笘のブライトンはホームでまさかの敗戦スタート
同グループには世界的名門クラブ、オランダのアヤックスとフランスのマルセイユ(共にCL優勝経験あり)、UEFAランキング1位のイングランドから昨シーズンのリーグ戦6位のブライトンとUEFAランキング20位ギリシャのAEKアテネ。
今年のELグループステージでは一番の注目&激戦区ではないかと思った。
その中でも最も弱いと思われていたAEKアテネにホームでまさかの敗戦には少々驚かされた。
クラブ史上ヨーロッパのカップ戦初出場ということもあってかホームの観客のボルテージは最高潮だったはずなのによもやの敗戦でイタリア人指揮官ロベルト・デ・ゼルビの計算は早くも狂ったであろう。
三笘のプレーも良くも悪くもなく及第点といったところか。
時折鋭いドリブル突破からチャンスを演出したところはさすがの一言。
プレミアリーグであれだけ通用するところを見せられると三笘個人はELでも問題ないだろうと思ったが今のところその通りになっている。
もう一方の試合、アヤックスとマルセイユは3−3の引き分けということで初戦を終えて早くも混戦模様が予想できそうだ。
遠藤所属のリヴァプールはアウエーながら3−1で勝利
ホームのLASK(オーストリアのクラブ:リンツアーASKと読む)に前半14分先制されるも後半に入って3得点し逆転勝利した。
先発出場を果たした遠藤だったがバツが悪いのは自身が交代で退いたあとにチームが逆転したことであろう。
イギリス現地メディアも遠藤には辛口評価を与えているようだがクロップ監督自身はしばらくは起用する見込みのようだ。
チーム加入後まだ期間が短いので今月来月ぐらいまでは先発出場、途中出場を半々ぐらいで様子見といったところであろう。
現時点では南野拓実のような扱いを受けていない感じなのでレギュラー定着にはまだチャンスありとみた。
スポルティング・リスボンの守田は遠藤の逆パターンとなった
オーストリアのシュトウルムとのアウエー戦ではベンチスタート。
後半58分に先制点を許すと76分に交代出場を果たし、逆転で勝利した。
結果的にこうなるとやっぱり守田の信用が上がるのは無理はない。
監督の信頼は完全に勝ち取っておりチーム内でも絶対的な存在として存在感は増すばかり。
で気になるのが次の移籍先である。
国内リーグでは高評価を得ている感はあるのでこのヨーロッパリーグで活躍し5大リーグのビッグクラブへステップアップしてほしい。
このポジションでは日本人で一番可能性を感じさせてくれる選手である。
心配なのがフライブルクの堂安律
日本代表と同じ4−2−3−1のシステムで3の右サイドアタッカーとしてほぼフルタイム出場を果たしているが今ヨーロッパでプレーしている日本代表選手の中で一番存在感がないように感じる。
20歳でA代表デビューし24歳で迎えた昨年のW杯ではドイツ戦、スペイン戦で得点し一躍時の人となるも大雑把に見てもあまり伸びていない感じだ。
現在25歳と最も旬な時期ではあるが代表では未だに定位置を掴んでいない。
同ポジションには伊東純也のレギュラーを筆頭にレアル・ソシエダの久保建英もおりライバル争いは必死だ。
久保が現在CL参戦しているだけに心中はいかに?
このままでは代表落選もありうる状態である。
ヨーロッパカンファレンスリーグについて
現日本代表選手は右SBの菅原由勢が参戦している。
オランダのAZでも不動のレギュラーでおそらくここ1,2年で5大リーグのどこかに移籍しそうである。
年齢も23ということで代表では不動の右SBになりつつあるので動向に注目したい。
あとはフランクフルトの長谷部誠であろう。
現在39歳という年齢を考慮するとおそらくラストシーズンになるのではと予測する。
いずれにせよ日本サッカー界の功労者であることには変わりないので最後の最後まで見届けたいと思う。
まとめ:CLもいいがELにも注目しよう
グループステージ突破の条件は1位通過のみとなっている。
CLよりはレベルは落ちるが優勝クラブには来季のCL出場権が与えられるためこれはこれで面白く楽しく観戦できる興味深い大会である。
なので今後もELにもスポットライトを当てて注目しよう。
コメント