アジアカップもいよいよベスト8。
これまでの対戦成績は6勝5分6敗で現時点でのFIFAランキングでも日本が17位に対してイランは21位。
過去4試合とは比べ物にならないくらいの激戦が予想される。
であるがW杯ベスト8を目標とする日本にとっては勝ち方が重要ポイントである。
今大会優勝した時に登録選手全員(三笘薫など怪我による選手は除く)をまんべんなくプレータイムが等しい状況を作れるか森保監督の采配に注目が一番の焦点である。
印象に残る過去の対戦を振り返る
一番鮮明に記憶されているのはやはりジョホールバルの歓喜と言われた98年フランスワールドカップ出場決定試合ではないか。
あの頃より数段日本サッカーのレベルはアップしているがあれほどハラハラ・ドキドキした試合展開はなかったと記憶する。
面白さでいえばダントツの1位の試合内容&展開なのでもう一度見直してもいいのではないかとおもう。
次に紹介したいのが2006年ドイツワールドカップアジア予選の完全アウエーでの対イラン戦。
首都テヘランで行われた12万人の観衆の中1−2での敗れた試合も記憶に残る。
おそらくあそこまでの完全アウエー試合もなかなかお目にかかれないので選手たちも貴重な経験であったと思うが見てる側もまさにサッカーのアウエー試合という感じだった。
あともう一つあげるとすれば日本開催だった92年に広島で行われたアジアカップでの試合も感慨深い。
当時選手だった森保監督も出場しており試合終了間近カズの劇的ゴールで日本が勝利し、勢いのまま初優勝を飾った。
日本サッカー界がプロ化になる前年で大きく変わろうとしている時だったと思う。
そういう意味でもこのときの優勝は日本サッカー界にとってエポックメイキングな出来事だった。
日本の注目ポイントは?
ここまでの試合の中で日本にとって一番の収穫といえばセレッソ大阪所属の毎熊晟矢であろう。
今大会の成長株という見立てでいいと思う。
海外組よりJリーガーの活躍がチーム全体の底上げになるのは間違いないのでそういう意味でも同ポジションの菅原由勢との争いは大会期間中、大会終了後も必見である。
もう一人上げるとするならば中山雄太ではないか。
ご存知、カタールW杯メンバーには選出されながら大会直前で怪我により離脱した惜しい選手だった。
再び代表に選出されプレーを見ても以前同様かそれ以上に安定感あるプレーを発揮。
森保監督の信頼も得ている感じなので今大会期間中も後もスタメンを張ることが予想される。
まとめ:勝ち方にこだわる采配を期待
ほぼベストメンバーで挑んだアジアカップ2023。
優勝が絶対条件のメンバー構成なのでこうなれば勝ち方が(言い換えれば2年後のW杯に期待が持てる采配)でなければならない。
日本のウイークポイントはセンターフォワードはいないことは以前のブログにも記載したがストロングポイントといえば左右サイド攻撃ではないか?
おそらくサイドアタックに関して言えば日本がアジアの中でもダントツの1位である。両サイドバックとその前に位置する両ウイングとの連携がうまくいっているときは見ごたえ十分な得点が期待できそうな雰囲気を漂わせる。
左右のサイドバック、左右のウイングの選手層の厚みは十分なのであとは配置転換(全体のバランスとも言うべきか)に機転を利かせ奇想天外な相手国が驚くようなトライを今のうちに実践すべきである。
対イラン戦の目を凝らして見るべきポイントと言っても差し支えないであろう。
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