「嬉しく思うが今は契約を全うする」
ブラジルサッカー協会からどうやら正式に代表監督要請を受けての発言である。
私ピチーチとしてはやはり驚きのほうが強い。
現在のイタリア人サッカー監督で随一の名将が自国の代表監督を務める前に他国の監督要請を受けて正式にサインしたら、それこそ一大ニュースとなろうことは想像できる。
そもそもイタリアサッカー界には名将と呼ばれる方達が多い気がする。
トラパットーニ、サッキ、カペッロ、リッピ、などいるがこの中で自国の監督をしないで他国の代表監督を務めたのはカペッロ(イングランド代表監督)だけであるため、やはりレアケースというべきか。
まだ、正式にサインしているわけでもないのでわからないが、現状のブラジル代表は暫定監督を置いているということ。
ちなみにこの方は元ヴェルディの選手で名前はラモン・メネーゼスさん。
ブラジル国内での指導者としては評価が高いということで暫定監督を務めているということでしょう。
先日来日したウルグアイ代表も現状暫定監督なので、サッカー強国と言われている国の協会幹部たちはやはりA代表監督というポジションには慎重に事を進めている感じだ。
日本サッカー協会も数カ月間でもいいから暫定監督を置いてもいいのではないかと思えてしまう。
無理に「監督」を早急に決める必要もない気もするが今回はあっさりと決定してしまった事はやっぱり腑に落ちない。
ベスト8を達成できなかったことをもう少し冷静に判断すべきであるとは私ピチーチの見解である。
さて、話を戻してアンチェロッティである。
本人の発言を見る限りはあのブラジルサッカー協会からA代表監督のオファー自体は大変名誉に嬉しく思っている感じだ。
仮にやるとなるとやっぱり気になるのはイタリアサッカー協会の受け止め方である。
2大会連続でW杯本戦出場を逃している事実
オールドファンからするとW杯でイタリアが見れないという事実は非常に残念だ。
ヨーロッパにおいては伝統的に強い国として認知されているだけにイタリアサッカー協会のメンツは現状ズタズタであろう。
契約上、W杯不出場でもマンチーニ監督はそのまま続投である。
半ば強引に契約破棄という条項はなかったのか?
そもそもイタリアサッカー協会はW杯を本気で優勝狙っているのか?と思えてくる始末である。
イタリアが衰退の一途を辿っている原因はいくつかあると思うが一つはやはりセリエAの衰退化であろう。
毎年開催されるUEFAチャンピオンズリーグでもイタリア勢に元気がない。好成績を収められていたいことがA代表にも悪影響を及ぼしている事は否めない。
かつて80年代から90年代は間違いなく世界最高峰のサッカーリーグだった。
今は悲しかなかつての栄光を極める前兆もない。
やはりJリーグに期待すること
日本のJリーグチームはAFCでは弱い印象だ。代表チームはアジア1,2を争うポジションだが各クラブで見るとアジアの中ではイマイチというか弱い印象だ。
なのでA代表の強化はAFCで好成績を収める事と関係性があると思っている。
その結果、アジアのサッカー熱が盛り上がるし、将来的にはUAFAチャンピオンズリーグ以上のレベル、経済的恩恵も期待できる。
中国、インドの2カ国が今まで以上に本気で強化に取り組めばアジアのサッカーレベルは確実に上がっていくし日本サッカーレベルも向上すると見立てている。
そうなっていけば日本がさらに強くなると思う今日此頃である。
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