国内3大タイトルの一つである今年のサッカー天皇杯も佳境を迎えついにベスト4が出揃った。
過去においてサッカー天皇杯でのアマチュアチームの最高順位は94年セレッソ大阪の準優勝。
この当時セレッソ大阪はJFL所属のクラブでこれがJリーグ発足後のアマチュアチーム最高順位である。
10/27開催の対戦カードは横浜FM対G大阪、神戸対京都。
神戸はリーグ連覇も狙える位置なのでシーズンダブル(2冠)達成したいところ。
横浜FMもYBCルヴァンカップの初戦が10/9にあるので結果次第ではこちらもシーズンダブルが狙える位置。
天皇杯について
- 参加チーム: Jリーグチーム(J1、J2、J3)や地域リーグ、大学、社会人チームなどが参加。
- トーナメント方式:
- 大会はノックアウト方式で一回戦ごとに敗者は大会から敗退。
- 決勝戦は以前は元日決戦だったがここ最近は年末に行われ、天皇杯の名にふさわしく皇族が試合観戦に出席することがある。
- 優勝チームの特典:
- 優勝チームはアジアサッカー連盟(AFC)チャンピオンズリーグへの出場権を獲得。
- 優勝賞金1億5000万、準優勝チームは5000万
- 歴史的な意義:
- 天皇杯は日本サッカーの伝統的な大会として1921年に始まりサッカー普及と発展に貢献。
- 数多くの名勝負や感動的なストーリーが生まれサッカーファンにとって特別な意味を持つ。
天皇杯は毎年、多くのサッカーファンに愛され続ける大会であり、プロ・アマ問わず多くのチームがこのタイトルを目指して戦う。
ジャイアントキリングの歴史
天皇杯におけるジャイアントキリング(日本では下剋上とも呼ばれている)はJ2、J3リーグのチームがJ1リーグの強豪チームを打ち破ることを指し、以下はいくつかの代表的な事例をピックアップ。
- 1993年:横浜フリューゲルス vs. バンディオンセ加古川
- 当時のJリーグのチームである横浜フリューゲルス(経営難で解散)が、地域リーグのバンディオンセ加古川(現チェント クオーレ ハリマ)に敗れた試合。
- 2002年:湘南ベルマーレ vs. 鹿島アントラーズ
- 当時J2の湘南がJ1の強豪鹿島を破った試合。湘南の選手たちの奮闘が光った瞬間で、多くのサッカーファンに印象深い出来事となった。
- 2006年:佐川急便SC vs. 清水エスパルス
- 地域リーグの佐川急便SCが、J1の清水エスパルスを破った試合。サッカー界における下剋上の象徴。
- 2011年:福岡大学 vs. ガンバ大阪
- 大学生チームの福岡大学が、ガンバ大阪を相手に勝利。若い選手たちの活躍が大きな話題になりました。
- 2014年:松江シティFC vs. FC東京
- 地域リーグの松江シティFC(経営難により現在は解散)が、J1のFC東京に勝利。この試合も多くのファンの心に残るジャイアントキリングとなりました。
これらの試合は、天皇杯の魅力を象徴するものでありジャイアントキリングの瞬間は、サッカーの予測不可能な魅力を示しており、毎年多くの期待を集めている。
ピチーチ
番狂せの試合が多いのもサッカーという競技の特徴。22年W杯でも優勝したアルゼンチンがGS初戦のサウジアラビアに敗退したのも象徴的な出来事。
まとめ:一発勝負ならではの娯楽性を存分に楽しめる天皇杯
ベスト8にJ2のレノファ山口と千葉が残っていたがあえなく敗退した今年の天皇杯。
代表戦にはないクラブ間の一発勝負の怖さ、面白さが詰まった大会には日本サッカーの伝統が、地域に根ざしたスポーツクラブの息吹が根付いておりもっと注目されるべき。
オールドファンの視点で言えば「天皇杯といえば元日決戦」のイメージが強く年末開催にはいまだに違和感を覚えるが魅了満載な国内最古のカップ戦にも注目してほしいのである。
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