かつては世界最高峰のリーグとして名を馳せ、世界中のスター選手たちがこぞってセリエAでプレイしていたものだが現状UEFAランキングでは4位と昔を知るオールドファンとしては少し寂しい。
国内リーグと連動するようにイタリア代表チームも2大会連続でW杯の本戦出場を逃している。
しかし近年のクラブチームレベルでは巻き返しを図るべくヨーロッパコンペティションの大会では好成績を収めている。
今季CL、EL、ECLとヨーロッパの3つの大会で決勝まで勝ち残っている結果を見ると世界最高峰のリーグとして再度君臨しそうな勢いである。
33年ぶりのスクデット獲得のナポリは連覇なるか?
今季のセリエAトップ7は下記の通り
1位 | ナポリ | 90pts |
2位 | ラツィオ | 74pts |
3位 | インテル | 72pts |
4位 | ミラン | 70pts |
5位 | アタランタ | 64pts |
6位 | ローマ | 63pts |
7位 | ユベントス | 62pts |
ちなみに降格クラブは下位3チームで18位スペツィア(31pts)、19位クレモネーゼ(27pts)、20位サンプドリア(19pts)である。
トップのナポリと2位ラツィオの勝ち点差が16なので今シーズンはナポリのぶっちぎり優勝だったことがよく分かる。
反対に下位を見てみると最下位のサンプドリアは勝ち点19とこれまた20チーム中のぶっちぎりの最下位である。
19位クレモネーゼの勝ち点が27なので勝ち点差8とはちょっと離され過ぎである。
最下位のサンプドリアは2試合で勝ち点1しか奪えなかった計算になるので、シーズン通してほぼ負け続けた事になる。
ナポリはこれからヨーロッパのビッグクラブの買い漁りが始まり戦力維持とどう向き合うのか?
今の所、これといった補強はなくインテルやミランと比べても経済的に劣る感は否めない。
加えて名将スパレッティ監督の辞任なので監督選びから苦労しそうである。
よって連覇は厳しいと思う。
ナポリの優勝によりイタリアサッカー界は活気を帯びてきた
ユーベ、ミラン、インテルの3大ビッグクラブが基本スクデット争いを演じてきたがここに来てナポリの躍進は大いに歓迎である。
見逃せないのがアタランタである。
育成組織がしっかりしていることから選手を「売る」ことに関しては昔から定評があったが近年はCL出場したりと地方の小クラブながら好成績を収めている。
来季も上位に食い込めるか注目クラブである。
今季のようにヨーロッパのコンペティションで躍進が見られればUEFAランキング1位もあり得るし、ドイツを抜いて3位になる日はすぐにやって来るであろう。
イタリア代表について
ユーロでは優勝するのにW杯本戦出場を逃すという失態を演じたアッズーリ(イタリア代表の俗称)はどうなるのか?
ヨーロッパ圏内における中心国ではあるが躍進・復活の兆しはある。
先のU-20ワールドカップのイタリア代表は決勝まで進みウルグアイに負けはしたものの、あの中から何人かは2026か2030のW杯を担う中心選手が出てくるはず。
日本のJリーグと違いセリエAと代表はいい感じでリンクしているので(ここでいうリンクとはセリエAで活躍した選手たちはA代表に呼ばれる可能性が高い)セリエAの各クラブの躍進ぶりを見ると将来は明るいのではないか?
まとめ:上位クラブの接戦がリーグ戦を面白くする
今ヨーロッパサッカーを観戦するのに一番面白い国はどこかと問われれば真っ先にイタリアのセリエAと答えるであろう。
ユベントス、ミラン、インテルや中田が在籍していたローマなど馴染みのあるクラブ以外にもアタランタやナポリが躍進してきたのでいい意味でどんぐりの背比べ状態がしばらくは続きそうである。
どこかの国のリーグのように1強だと何か面白くない。
混戦がファンを引き付けより一層楽しく見れるのもまた事実。
なのでインテルも来日決定しているので、これからもイタリアサッカーを注目していこう。
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