後半63分に清水にPKによる先制点を奪われるも、アディショナルタイムに劇的PKを東京V染野が決めて引き分けに終わった。
今季のJ2リーグの年間順位3位の東京Vが順当に昇格を果たし下剋上は起こらなかった昇格プレーオフ。
1点を先制され苦しい展開が続く中、アディショナルタイムに入って最後の最後でPK弾とはまさに劇的すぎる。
スタッツをみて思うこと
東京V | 清水 | |
枠内シュート数 | 1 | 1 |
枠外シュート数 | 7 | 4 |
ファウル | 10 | 17 |
オフサイド | 1 | 2 |
イエローカード | 0 | 3 |
コーナーキック | 5 | 6 |
両チームとも試合展開としてはとりたて決定機のチャンスもほぼなく引き分けに納得の試合内容だ。
凡戦の体をなす展開だったがそれをかき消すような報道になってしまったいるのはやはりJ1に昇格するチームが決まる一戦であるということ。
それ以外は特に注目するところはなかったように思う。
ハラハラ・ドキドキの展開を期待してただけに少し残念である。
先制点を奪った清水が消極的な選手交代をしたのが後悔の念
清水・秋葉監督の選手交代
リードし勝たないといけない状況で攻撃的選手を投入したの元日本代表FWの北川ただ一人。
残り4人をMF2人、DF2人という采配を切った。
消極的な選手交代とはまさにこのことで、これで逃げ切れれば結果オーライであるかもしれないが失点してしまっては言い訳ができない。
後半途中40分、アディショナルタイムにDF登録の選手を投入した結果、引き分けであればまだ納得がいくが60分と70分にDF登録の選手を投入。
FW登録の北川は83分に投入と遅く完全守備固めの後の投入と超消極的。
「攻撃は最大の防御なり」を実践できなかった秋葉監督の采配に疑問が残る結果となった。
開幕からのスタートダッシュに失敗しシーズン途中からの指揮を任されここまで立て直したことに関しては一定の評価を得ているので来季清水で指揮を任されなくてもどこかのクラブからのオファーは届くであろう。
この試合で監督としての力量を見た気がした。
東京V・城福監督の選手交代
一方の東京V・城福監督は先制点を許しての展開なのでリードされているが交代カードは切りやすい。
点を取らなければ終わりなので失点のリスクを考慮しつつ攻撃的に行く姿勢は選手たちにも明確に伝わっていたはず。
ピッチに送り込まれた5人の選手たちはやることが明確なため、迷うことなくプレーできたのではないか?
東京Vはやることが明確で一方の清水は先制点を奪った結果、追加点を奪いに行くのか逃げ切るのかの選択に迷っているフシがあったと認めざるを得ない。
16年ぶりのJ1へと導いた城福監督の来季はどうなるか?
おそらく基本路線は東京V残留であろう。
J1、J2での監督経験が豊富なだけに(甲府時代はJ2リーグ年間チャンピオンに導いている)久しぶりのJ1での指揮に期待が高まる。
まとめ:来季のJ2にも注目
オリジナル10のクラブ同士の対決となった昇格プレーオフ決勝。
結果は1−1で東京VがJ1昇格の切符を手に入れた。
試合内容そのものは凡戦であるが舞台は国立競技場で5万人以上の観客に囲まれての試合でJ2では異例のことである。
それだけ昇格争いは面白く人々を引き付ける戦いであるということがわかる。
来シーズンはどんなJ2の戦い&ドラマが待っているのか。
J1だけでなくJ2にも注視したい。
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