明治安田生命J1リーグ第24節の注目の一戦、浦和レッズ対名古屋グランパスは1−0で浦和レッズが直接対決を制し現在3位の名古屋とは勝ち点差4に縮まった。
浦和としては負けると優勝争いから完全脱落で上位3強になりつつある状況に待ったをかけたところだろう。
しばらくは上位4クラブの動向に注目していこう。
両チームのスタッツを見て
浦和レッズ | 名古屋グランパス | |
ボールポゼッション | 40% | 59% |
シュート数 | 13 | 15 |
枠内シュート数 | 5 | 4 |
枠外シュート数 | 3 | 6 |
コーナーキック | 5 | 7 |
ファウル | 13 | 9 |
オフサイド | 0 | 1 |
被ファウル | 9 | 13 |
イエローカード | 4 | 2 |
シュート数も多くお互いがせめぎ合い拮抗した内容だったがホセ・カンテの意表をついたシュートで先制し、そのまま逃げ切った。
にしてもカンテのあのシュートはなかなか日本人選手ではお目にかかれないシーンだった。
ノートラップ&反転からのニアサイドへのシュートはゴールキーパーの意表を突くものだった。
シュートそのものは決してきれいに足に当たっていない感じがするがコースと意表を突くタイミングのズレがゴールとなった。
名古屋グランパスの長谷川監督
今節敗戦の名古屋グランパスを率いる長谷川健太監督は現在の日本人監督の中では次期代表監督の筆頭であると見ている。*漫画「ちびまる子ちゃん」のキャラクターとしても度々登場する
コロナ禍による日本経済低下&円安も相まって優秀な外国人監督は連れてこれないであろう。
代表の森保監督が2026年以降も続投かどうか不明だが次期有力候補の一人である長谷川健太監督について調べてみた。
長谷川健太
・生年月日:1965年9月25日
・出身地:静岡県清水市出身の元プロサッカー選手。現在はJ1名古屋グランパスの監督を務める
指導歴
- 2000年 – 2004年:浜松大学サッカー部監督
- 2004年:JFA 公認S級コーチを取得
- 2005年 – 2010年:清水エスパルス 監督
- 2013年 – 2017年:ガンバ大阪 監督
- 2018年 – 2021年 : FC東京 監督
- 2022年 – : 名古屋グランパス 監督
監督成績
年度 | 所属 | クラブ | リーグ戦 | カップ戦 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
順位 | 試合 | 勝点 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | Jリーグ杯 | 天皇杯 | ACL | |||
2002 | 浜松大 | – | – | – | – | – | – | – | 2回戦敗退 | – | |
2005 | J1 | 清水 | 15位 | 34 | 39 | 9 | 12 | 13 | ベスト8 | 準優勝 | – |
2006 | 4位 | 34 | 60 | 18 | 6 | 10 | 予選リーグ敗退 | ベスト8 | – | ||
2007 | 4位 | 34 | 61 | 18 | 7 | 9 | 予選リーグ敗退 | ベスト8 | – | ||
2008 | 5位 | 34 | 55 | 16 | 7 | 11 | 準優勝 | ベスト8 | – | ||
2009 | 7位 | 34 | 51 | 13 | 12 | 9 | ベスト4 | ベスト4 | – | ||
2010 | 6位 | 34 | 54 | 15 | 9 | 10 | ベスト4 | 準優勝 | – | ||
2013 | J2 | G大阪 | 優勝 | 42 | 87 | 25 | 12 | 5 | – | 3回戦敗退 | – |
2014 | J1 | 優勝 | 34 | 63 | 19 | 6 | 9 | 優勝 | 優勝 | – | |
2015 | 2位 | 34 | 63 | 18 | 9 | 7 | 準優勝 | 優勝 | ベスト4 | ||
2016 | 4位 | 34 | 58 | 17 | 7 | 10 | 準優勝 | ベスト8 | GS敗退 | ||
2017 | 10位 | 34 | 43 | 11 | 10 | 13 | ベスト4 | 4回戦敗退 | – | ||
2018 | FC東京 | 6位 | 34 | 50 | 14 | 8 | 12 | 予選リーグ敗退 | 4回戦敗退 | – | |
2019 | 2位 | 34 | 64 | 19 | 7 | 8 | ベスト8 | 3回戦敗退 | – | ||
2020 | 6位 | 34 | 57 | 17 | 6 | 11 | 優勝 | – | ベスト16 | ||
2021 | 9位 | 35 | 49 | 14 | 7 | 14 | ベスト4 | 2回戦敗退 | – | ||
2022 | 名古屋 | 8位 | 34 | 46 | 11 | 13 | 10 | ベスト8 | 4回戦敗退 | – | |
2023 | – | ||||||||||
J1通算 | – | 511 | – | 229 | 126 | 156 | |||||
J2通算 | – | 42 | – | 25 | 12 | 5 | |||||
J通算 | – | 519 | – | 243 | 125 | 151 |
2014年の国内タイトル3冠が特筆すべき実績だが、その後はビッグタイトル奪取はないものJリーグクラブからのオファーを受ける形で清水、G大阪、FC東京、名古屋と渡り歩いている。
良い監督の条件は個人により千差万別であるが長く監督を務めることも条件の一つと考えているので、そういう意味では現在のJリーグを代表する監督である。
他の試合で注目カードといえば神戸対柏
現在首位を走る神戸と降格圏争いから早く抜け出したい柏の一戦も今節で言えば注目カードだ。
2位の横浜FMがFC東京に2−1で勝利しているため、1−1の引き分けに終わったことで神戸としては首位陥落になってしまった。
柏としては前半終了間際に先制し82分に神戸大迫のゴールで追いつかれるという展開からするとアウエーで勝ち点3は是が非でも欲しかったところ。
16位と危うい状態は続き現在15位京都との勝ち点差7を見ると柏以下17位横浜FC、18位の湘南の下位3チームが今シーズンの降格争いになりそうだ。
まとめ:上位チームの動向をチェックしつつ来月の代表戦を想定する
サプライズ選出はメディア受けには良いが、繰り返しになるがやはり代表選手の選考は上位チームからが基本路線となるべきだ。
よって浦和、名古屋、横浜FM、神戸から何人選ばれるかに注目しつつ上位4チームの戦いぶりが最終的にどうなるか?
降格争いも見つつ優勝争いもチェックしていこう
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