今年はW杯アジア最終予選を3月に控えている為、新シーズン開幕が2月と前倒しとなったJリーグ。
その前哨戦(立派な公式戦)とも言われている富士フィルムスーパーカップが2025年2月8日(土)ヴィッセル神戸対サンフレッチェ広島戦が国立競技場で行われる。
富士フィルムスーパーカップとは昨シーズンのJ1リーグ覇者と天皇杯王者の対戦カードと決まっているが今年は昨シーズン神戸が両タイトルを奪取したということでリーグ戦2位の広島が繰り上げされた格好となった。
富士フィルムスーパーカップは新シーズンの幕開けを告げる重要な大会として位置づけられおり、この大会の開催は、サッカーファンにとって新シーズンの到来を実感させる重要なイベント。
今回は一見地味に映るこの毎年行われている富士フィルムスーパーカップに焦点を当ててみた。
両クラブの公式HPからチケット情報をチェック
*ヴィッセル神戸の最新情報はこちらからhttps://www.vissel-kobe.co.jp/
*サンフレッチェ広島の最新情報はこちらからhttps://www.sanfrecce.co.jp/

世間の関心は低いが世界中の国々で前年度のリーグ戦チャンピオンとカップ戦王者の対戦は毎年行われておりサッカー界のタイトルに数えられている。
試合形式
富士フィルムスーパーカップは1試合のみで優勝が決定。90分間で決着がつかない場合はPK戦で勝者を決定。
選手交代人数は5名まで、交代回数はハーフタイムを除いて3回まで可能。
延長戦は行わない。
*イエローカードやレッドカードは新シーズンのリーグ戦に適応される
過去の対戦カードと結果
年度 | J1優勝 | 結果 | 天皇杯優勝 |
---|---|---|---|
1994 | V川崎 | 2-1 | 横浜F |
1995 | V川崎 | 2-2 (PK4-2) | 平塚 |
1996 | 横浜M | 0-2 | 名古屋 |
1997 | 鹿島 | 3-2 | V川崎 |
1998 | 磐田 | 1-2 | 鹿島 |
1999 | 鹿島 | 2-1 | 清水※ |
2000 | 磐田 | 1-1 (PK3-2) | 名古屋 |
2001 | 鹿島 | 0-3 | 清水※ |
2002 | 鹿島 | 1-1 (PK4-5) | 清水 |
2003 | 磐田 | 3-0 | 京都 |
2004 | 横浜FM | 1-1 (PK2-4) | 磐田 |
2005 | 横浜FM | 2-2 (PK4-5) | 東京V |
2006 | G大阪 | 1-3 | 浦和 |
2007 | 浦和 | 0-4 | G大阪※ |
2008 | 鹿島 | 2-2 (PK3-4) | 広島※ |
2009 | 鹿島 | 3-0 | G大阪 |
2010 | 鹿島 | 1-1 (PK5-3) | G大阪 |
2011 | 名古屋 | 1-1 (PK3-1) | 鹿島 |
2012 | 柏 | 2-1 | FC東京 |
2013 | 広島 | 1-0 | 柏 |
2014 | 広島 | 2-0 | 横浜FM |
2015 | G大阪 | 2-0 | 浦和※ |
2016 | 広島 | 3-1 | G大阪 |
2017 | 鹿島 | 3-2 | 浦和※ |
2018 | 川崎 | 2-3 | C大阪 |
2019 | 川崎 | 1-0 | 浦和 |
2020 | 横浜FM | 3-3 (PK2-3) | 神戸 |
2021 | 川崎 | 3-2 | G大阪※ |
2022 | 川崎 | 0-2 | 浦和 |
2023 | 横浜FM | 2-1 | 甲府 |
2024 | 神戸 | 2-1 | 川崎 |

こうして振り返ってみると93年開幕以降Jリーグに参入してきたクラブも結構あり群雄割拠なリーグなのがよくわかる。
チーム名も変わっているクラブもあり30年の歴史を振り返ると再認識することが多々あり面白い。
大会の起源
富士フィルムスーパーカップの前身は、1977年から1993年まで開催されていた非公式のスーパーカップ大会にさかのぼる。
この時期は日本サッカーリーグ(JSL)の年間優勝チームと天皇杯優勝チームが対戦。
公式大会としての始まり
1994年、Jリーグが発足して1年後に、現在の形式での公式大会として富士フィルムスーパーカップが始スタート。
当初は「ゼロックススーパーカップ」という名称で開催。
名称の変更
2021年4月に特別協賛企業である富士ゼロックス株式会社が社名を「富士フィルムビジネスイノベーション株式会社」に変更したことに伴い、2022年の大会から「富士フィルムスーパーカップ」(FUJIFILM SUPER CUP)に名称が変更。
賞金
富士フィルムスーパーカップの賞金総額は5,000万円で、以下のように分配
- 優勝チーム:3,000万円
- 準優勝チーム:2,000万円

この賞金額は、国内1試合のみの大会としては非常に高額。
Jリーグや天皇杯などの長期にわたる大会と比較すると、1試合あたりの賞金額としては非常に魅力的な金額となっている為、選手たちは真剣モードそのもの。
ちなみにイタリアのスーペルコッパ・イタリアーナ(前年度のリーグ王者と国内カップ戦王者の対戦)の優勝賞金は、2025年1月時点で800万ユーロ(約12億8000万円)で準優勝の賞金は500万ユーロ(約8億円)となっている。*2025年1月現在1ユーロ約160円
まとめ:スーパーカップは主要タイトルの1つ
富士フィルムスーパーカップは、日本サッカー界において重要タイトル獲得の大会。
新シーズンの幕開けを告げ、前年度のトップチーム同士の対決を実現させる本大会は、サッカーファンにとって大きな楽しみの一つ。

この試合で新加入選手の起用や新たな戦術の試行など、シーズンに向けての準備状況を確認する機会になっている。
1試合のみの緊張感ある展開、高額の賞金など、多くの魅力を持つこの大会は、今後も日本サッカーの発展に重要な役割を果たすであろう。
富士フィルムスーパーカップは、単なる試合以上の意味を持つイベントとして、日本のサッカーカレンダーに欠かせない存在。
今後も、この大会を通じて日本サッカーの魅力が広く発信されることに期待。

今後も国内、海外のサッカー情報を発信していきます。
別の記事を読んだりこの記事の感想も教えてもらえると嬉しいです。
コメント