ACL決勝第2戦はアル・アインが5−1と大勝し2戦合計3−6と逆転負けを喫してしまった横浜F・マリノス。
第1戦は豪雨の中、日産スタジアムでの激闘の末2−1の辛勝だっただけに苦戦は予想されたが勝つにしろ負けるにしろここまでの差が出る結果を誰が予想したであろうか?
一番の敗因は前半終了間際のGKホープの退場が挙げられるが、他にもいくつも敗因はあった。
第2GKのレベル
GKホープと交代で入った白坂の凡ミス失点が1−5の大敗の一因でもある。
正GKでないとはいえJリーグのGKのレベルを痛感さられる失点シーンばかりだった。
素人目で見てもDFとの連携ミスでの失点はなかったように思える。
サッカーは数的不利状況になればなるほどGKの力量が試される競技であるが後半の失点シーンを見る限りマリノスDFのミスはない。
マリノスに限らずJリーグクラブ全体のGKレベルが30年経って世界レベルで見てそれほど伸びていない。
外国人選手のJリーグクラブへの移籍&日本人選手の欧州移籍に伴い日本人選手のレベルは確実に上がっているがポジション別で見るとどうだろうか?
この試合を見るとGKというポジションが一番遅れていることを実感する。
日本サッカー界として対策していかないと特殊なポジションだけにこの問題は解決しない。
監督の采配
前半終了間近のGK退場によりキューウェル監督は左FWのエウベルを下げて控えGK白坂を投入。
結果的にこの交代劇が大量失点の引き金となってしまった。
アウエーでの第2戦のしかも決勝戦。
1点ビハインド(前半終了時点で合計スコアは3−3のイーブン)の状況でいわゆる捨て身覚悟の選手交代をしなかった超消極的采配は残念でならない。
エウベル、ロペス、マテウスの前線3FWはJリーグでも随一。
3−2−4、3−3−3のフォーメーションなどリスク覚悟で得点を奪いに行く姿勢は見たかった。
ピンチの時ほど監督の性格が出るとはよく聞くがこの消極的采配はJリーグの試合でも影響し低迷を続けている。
未消化試合があるとはいえ今シーズンの優勝争いから脱落した感はある。
「良い試合内容であれば負けてもいい」と言うことは絶対にないが負け試合からでも次に繋がる采配やプレーがあればまだ希望が持てる。
この第2戦の敗戦からはそう言った気持ちにならなかった。
まとめ:この敗戦から日本サッカー界の未来を占う
日本サッカーは確かに進化し成長をしているが世界も同じように進歩・進化・成長を続けている。
国としてはUEAやカタールよりW杯で好成績を収めているがクラブレベルはまだまだの状態。
というよりクラブレベルは進化していないように思えてならない。
長引く円安の影響もあってか世界的ビッグネームの選手&良い監督がJリーグクラブにいない事も成長が右肩上がりにいってない要因でもある気がする。
いい選手・監督はヨーロッパだけでなくアジア(中東)にもいることが発見できるのがACLの魅力。
今回の敗戦でJリーグがアジアの盟主ではなく衰退の一途を辿って行かなければと心配してしまう人はどれだけいただろうか?
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